読書感想文が苦手な人
読書感想文が苦手だという人は多いと思います。もともと文章を書くのが苦手であるという理由の他に、もっと根本的なこととして、自分の思い描いていることや、感じていることを言葉に置き換えて表現することが上手く出来ない、という理由かも知れません。
読書感想文は、まさに本を読んで自分が感じたことを言葉に置き換えて表現しなければなりません。しかし、逆に言えば、読書感想文を書くことで、自分の感じていることを言葉に置き換えて表現する能力を鍛えられるとも云えるでしょう。
小学校などで読書感想文を書かせられるのも、そういった意味合いがあると思います。さて、読書感想文を書くためには、先ず本を読まなくてはなりませんが、どんな本を読むかで、かなり読書感想文の書きやすさというものも変わってきます。
いわゆる伝記ものは、読書感想文の題材としてよく取り上げられますが、あまりお奨めできるものではありません。たいていの場合「とても素晴らしいと思いました」「立派な人だと思います」といった読書感想文になりがちです。
それよりも、現在活躍しているスポーツ選手や監督などの「発言録」などの方が、現実的であり感じるものがあると思います。普段は本を読まないスポーツ好きの子どもなどには、この方がすんなりと入りやすく受け入れやすいはずです。そして、読書感想文も書きやすいはずなのです。